子どもがつくるまち「ミニいちかわ2008」事業報告
子どもがつくるまち「ミニいちかわ2008」
市川市市民活動団体支援事業報告
ご参加、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!
- 2008年11月1日(土)~2日(日)10時~15時半 行徳駅前公園
- 2008年11月8日(土)~9日(日)10時~15時半 大洲防災公園
対象者:4歳~18歳までの子ども(19歳以上はスタッフとして参加)
参加人数
- 行徳会場 1日目 1,215人 2日目 1,250人(2日間合計 2465人)
- 大洲会場 1日目 483人 2日目 1,100人(2日間合計 1583人)
スタッフ人数(4日間延べ人数)
4日間合計延べ人数
10代~20代スタッフ 85人
大人スタッフ 270人
協力
塩浜すずがも子ども会、ハイタウン塩浜第二住宅自治会、宝1丁目スワロー子ども会、平田町会大洲自治会、大町第一団地自治会、NPO法人ミニシティ・プラス
後援
市川市・市川市教育委員会・(特)市川市ボランティア協会・市川市子ども会育成会連絡協議会市川市青少年相談員連絡協議会・市川市PTA連絡協議会・(社)市川青年会議所
目的
- 子どもの参画とコミュニケーションづくり・・・子どもたちが、面白さ、楽しさを追及しながら思いっきり主体性と創造力を発揮できる「遊びのまち」をつくっていく中で、子どもたちの精神が活性化され、自由に発想しのびのびと自分の意思で行動し、達成感や自己肯定感を育んでいくことをめざします。また、異年齢の子ども同士や多くの大人スタッフと交流していく中で、子どもたちのコミュニケーション力をつけていきます。
- 大人の学びの場・・・大人は子どもたちの活動をサポートしていく中で、子どもたちとの向き合い方を学び、信頼関係を築いていきます。当日参加の大人は、子どもの力に気付き、子どもとの関わり方を見直していく場となっていくことをめざします。
広報
- 事前
朝日新聞(千葉マリオン)、地域新聞、コミュニティペーパーいちかわ、行徳新聞、ASAエリアクーポン、市川市広報 - 事後
朝日新聞(全国版生活面)、地域新聞、ふれあい毎日
ブース数
- 行徳会場
公共・・・16(3)食べもの・・・11(5)工房、サービス・・・11(59) - 大洲会場
公共・・・21(7)食べもの・・・15(13) 工房、サービス・・・19(17)
※( )内は、子ども店長が準備したブース
「子どもがつくるまち」は
それぞれのまちを愛する気持ちから生まれている。
子どもたちの決める力、変えていく力から生まれている。
圧倒的に面白くて、徹底的に遊びのまちである。
(全国子どもがつくるまち主催者サミット宣言2007,4,30)
当日のようす
- 市内の小中学生を対象に、店長やスタッフになりたい子を募集。大洲方面と行徳方面に分かれて、まちのしくみやブース全般の事を決めていきました。
- 子ども会議、中高青年の会議、大人担当者会議と3つの会議がそれぞれ調整し役割分担をしながら進めていきました。
- 事前に市川市の協力を要請し、子どもスタッフが夏休みの市役所見学を実施。本物の市役所を知ることで、ミニいちかわの市役所のしくみを考えるきっかけとしました。
- 市長選挙を実施・・・開催1日目に立候補者を募集し、2日目に選挙演説を行い、市役所から借りた本物の記載台と投票箱を使って市長選挙を行いました。
- 京都から北海道まで、全国から多くの見学者が訪れ、またブーススタッフとしての協力もいただくことができました。市川市長の訪問もありました。
- マイカップ・マイはしを持ってきてもうことにし、募集チラシに明記したところ、ゴミはずい分少なくなりました。
- 会議の中で税金について議論奮闘し、税金ではなく、寄付を集めよう!と決定。公共事業のために募金を集めることにしました。
- 「ミニよこはま」の子どもたちがブースを出してくれて、子どもたちの交流が深まりました。
子どもスタッフ会議で本物の市役所を見学、市長選挙も行いました。
スタッフ会議のまとめ
- 子どもスタッフ会議 大洲10回、行徳12回
- 中学生~大人スタッフ会議14回
- 青年~大人会議10回
毎年中心となって進めてきた中学生、高校生、青年のメンバーは、部活、受験、就職と忙しくなり、全体をサポートしていくのには、継続して毎回参加できるメンバーが少なく、今回は3人の青年が中心となり、会をすすめていきました。第6回目のミニいちかわをどのように作っていくか、準備のための会議は10ヶ月前の1月からが始まり、小学生が中心のスタッフ子ども会議、10代の子どもたちが中心の3・2・1(ミニいち)サポート会議、大人会議と、3つの会議がそれぞれ役割分担をしながら準備をしていきました。
子どもスタッフ会議
市内の小中学生を対象に、店長やスタッフになりたい子を募集。大洲方面と行徳方面に分かれて、6月からそれぞれ約10回の会議の中で、まちのしくみやブース全般の事を決めていきました。
中高生・青年・大人会議
子ども会議と大人会議の意見を聞きながら、ミニいちかわ全体の方向性を決めていきます。全体の軸となる会議と位置づけ、子ども会議の進行なども担い、5月から14回の会議を行いました。
大人担当者会議
主に対外的な事(広報、地域交流、資金、備品、安全など)を担います。同時に子どもをサポートしていく大人スタッフの調整も行います。1月から10回の会議を開き、進めていきました。
成果
- 市内の小学4年生以上の子どもスタッフを募集したところ、多くの申し込みがあり、子どもスタッフ会議の中で、子どもたちの意見を引き出しながらまちのしくみ作りをしていくようにしました。最初はなかなか意見が出てこなかったのですが、市役所見学後の会議では、ミニいちかわでどんな課を作っていくか話し合い、どんどん活発な意見が出てきました。対立意見もあったのですが、話し合う中でお互いの意見を認め合いながら歩み寄る姿も見られました。「大人の口出しのないまち」にするため、入国管理局が出現し、大人に対してパスポートを発行したり、幼児付き添いの大人の学校で大人の心構えを学んでから入場してもらうなど、様々な工夫がされていきました。まちのしくみを子どもが考えていくためには市役所を機能させる事が必要と、青年スタッフが中心となり、市役所の仕組み作りをしました。まちを子どもたち自身が作っていくために自治のしくみも作っていきたいと市長選挙も実施しました。少しずつではありますが、子どもたちの中に「自分たちのミニいちかわをこんなまちにしていきたい」という思いが芽生えているようです。
- 地域の協力をよびかけたところ、地元の子ども会がスタッフとして子どもたちと共に事前から参加しブースを担当、ジュニアリーダーサークルから参加した高校生、青少年相談員、これからこどものまちを実施したいからと見学に来た方など、多くの協力を得ることができました。ミニいちかわが確実に地域に根付いてきている様子が伺えました。
課題
- 小学生の会議と中高生の会議との役割を確認し、中高生にとっても魅力ある活動にしていくことで、10代の参加を増やしていきたい。
- 受付や公共ブースでのスタッフ不足から、多少の混乱がありました。増え続ける参加者への対応や、受付時のきめ細かな対応を考えていきたい。
- 子どものまちを支える大人スタッフをもっと充実させることで、子どもたちの活動も広がり、地域で子ども
たちを見守る大人も増やしていくことができる。事前の取り組みを工夫するなど、今後の検討が必要。