【報告】love & report ~大人の目に映ったミニ☆いちかわ~

市川のこどもがつくるまちには、2つの大きな特長があります。1つは子どもの変化、成長。子ども自身が悩んだり考えたり、決めたり、作ったり、いろいろな人とコミュニケーションをとったりすることで、自己肯定感が育まれる場となっています。もう1つは大人の変化。ここでの子どもの姿に接すると、子どもの力や主体性を尊重しようと思うし、元気をもらいます。地域にそんな大人が増えたら、子どもの成長しやすい町になるでしょう。大人にとって、子どもの声が迷惑だ騒音だと感じてしまうのではなく、未来への希望だと感じる方が うんと幸せですよね。
知ることでlove&respect 今回はミニ☆いちかわに参加した大人ボランティアスタッフの声を拾ってみました。(広報2014年11月号より)

☆ミニ☆ホットケーキ(材料がなくなってきたのにお客の長い列が並んでる…大人はハラハラしながら見守ったが)
2日目の終盤、材料が牛乳、ココア粉末、はちみつだけになった時、それらを使って何か売り物を作り出そうと店長3人が試行錯誤、特製ドリンクなる商品を開発!した。それを武器に?前に並んだ長蛇のお客様にまず6年生店長が、ホットケーキは品切れであることをお知らせ、5年生店長が大勢のお客様とじゃんけん、4年生店長が判定役、「あいこは?」と聞かれて「あいこは負けと同様です!」とのキッパリした態度で対応、見事に長い列と、特製ドリンク限定10名様分をさばききりました。あっぱれでした。

☆やきそば…初めての食べ物ブースかつメインサポーターを引き受けて
子どもだけでなく、今までやったことのないメインサポーターをやったことで、自分が変わったと思う。あれ以来、今まで日常挑戦できなかったことをやってみよう、というウキウキした毎日を過ごしています。こども店長、スタッフの方達に恵まれ、とてもよい雰囲気で楽しく作業することができました。感謝しています。
こどもが困っている様子を見るとすぐに声をかけたくなるところを我慢したら、こどもなりの考えで行動することがわかり、必要以上にこどもに手をかけない訓練になりました。
(エピソードもいっぱい…)フライパンの野菜が焼けてきた時に作っている男の子が「わぁ、おかあさんのにおいがする」と言った時に感動して涙が出そうでした。こども達の作業中のふとした一言はとっても素直で心が温かくなりました。終了間近に来たこども達は作る仕事がなかったのですが、自分達でコンロを拭いたり、テーブルのクロスを取ったり、ゴミをひろったりと一生懸命にやってくれて感動しました。

☆化石のレプリカ…企業からボランティア参加してくれた方
小6女子の当日店長をやってくれた子が、初めは戸惑っていたが段々しっかりてきぱきとしていき、顔つきも生き生きしていって感動した。店長が一人で店を回して、すき家のような状態になっている時があり、はじめから副店長的なポストがあるといいかなと思った。子どもの表情が責任や使命感を持って変わっていくのを目の前で見られて良かった。

☆企業からの出店…お金アカデミー(ペットボトル貯金箱やお小遣い帳を作るブース)           
自分達が材料を用意する時に抱いていた感覚、大人の常識的感覚を.グルッと転換させられた。子どもは慣れてくると、変なところを面白がったり、女子が新幹線を好んだり、色を自由に使ったり、どんどん自己流が出てくる。大人が口や手を出すと、大人の思っているものになってしまうだろうな。子どものどんどん変えていく、楽しんでいく発想にいつも感心させられる。

子ども会議の送迎や、当日準備を手伝ったりと、子ども文化ステーションの子ども会議担当のスタッフと接することが多かった、ある店長のお母さんからこんな声も届きました。↓↓↓カンゲキ!-

☆子どもスタッフの親、自分も当日はサポーター
口を出さないがすごく大変だなあということがわかったと同時に、ふだん相当口出しているんだろうなと猛反省。そこまで言わなくてもわかっているということまで言っていると思います。オレンジTシャツの人たちが子どもたちに尊厳をもって接してくれている姿をよくみかけました。自分もそうありたいと思いました。大変だなアと思ってもオレンジシャツのスタッフの眉間にはしわが無いですね(笑)

☆幼児が直接入れる段ボール遊びのブース…北地区のお母さんたちで担当
午前中に立体的なダンボールのまちが出来ていて「すごい!」と思っていたら、お昼頃には壊されていて「あ~あ」と思っていたら、また立体的な工作が出来ていた…。こどもはおもちゃでもダンボールでも”作って壊して”の繰り返しが得意なんだと感じました。
警察沙汰があったそうです。事件が起き→こどもが通報→警察が来て無事解決!こどものまちらしい出来事だったと思います。

ミニ☆いちかわを始めた頃に比べたら、同じ思いで子どもを見守る大人、壮大なごっこ遊びを共に楽しむ大人が確実に増えています。    
子どもを迎えに来たある母が「子どもが見ず知らずの人と、どうしても話さなくてはならない状況ができるって、今の世の中こんな所ってないよね!貴重だよね!」と興奮気味に。またあるスタッフは「3時頃もうお金もらえないのに片付けを一緒にやってくれてる子に、迎えの親が早くしなさいって声をかける。親が入ってくると、ああ子どもの町じゃなくなりつつあるな…と感じる。」まだまだ沢山のドラマや新しい課題が集まっています。